2014.10.25.
ギタートーク

お休みに入り、ご無沙汰だったギターを見に楽器屋に行ってきました。

都内にある某ギターショップなんだけど、そこのラインナップがエグいんですよ。

1959年製les paulを3Dスキャンして寸分の狂いもなくクローンを作って、使用するパーツや傷の入り方ひとつまで徹底してvintageに拘ったgibsonの100万コースのシリーズがあるんだけど、このお店はさらに踏み込んでいて、日本の職人をかませながらその個体をベースにさらなるリアルエイジドパーツや加工を施しています。

もっと言うと、木材選びの段階からgibsonのバイヤーに同行してピックアップしているんだって。

店内にはvintageレスポールの資料が鬼のようにあって、見た目は勿論、セッティングにも強すぎる拘りを感じます。

ウケたのが、普通の楽器屋ではショーケースに飾られているような逸品がここでは咬ませ犬的な感じで置いてあって、見た目とサウンドの違いに使われた挙句けちょんけちょんに言われるの。(一応それも売り物なのに)

gibsonの社員以上にレスポールへのリスペクトがあるんでしょうね。
本家よりもギターに詳しく、本家よりも技術と何よりアイデアがあるということから、もう「任せていられない」って言ってました。

詳しく話を聞くと、かつてgibsonやfenderにいた伝説と呼ばれた職人達はもう皆抜けてしまっていて、その人からすればあまり分かっていない人達が今は作ったりしてるんだって。本人たちは拘らないと死んじゃうってレベルでもないのに、拘ってますってアピールでなんとかやってるらしい。

うんちくを語れることだけが正解だとは決して思いませんが、このギター屋のおっさんはマニアを喜ばせる知識と経験と行動が茨の道と化していながらも「最終的にはツラが全てを語る」って言っていてグッときました。

なんだか私が追いかける服の世界とすごく近い感覚だったから驚きましたが、この手のギター屋は実は他にもいくつかあって、ひとつの世界になっています。
正しいモノと正義な人がムーブメントとなって多くの人に受け入れられるって、私からするとすごく羨ましいというか、夢の世界だなって。
野郎しかいないけど、、、。

思えば確かにマニアを唸らすというか置き去りにする勢いでギター作りをするビルダーを何人か知っています。

一押しはかつてfenderのマスタービルドシリーズ(最高級ライン)に所属していて、彼にしか出来ない技で60年代のストラトを完全再現するってビルダーなんだけど、大手ではやれることに限界があったのか独立して現在はさらに手の込んだオーダーメイドカスタムをしています。


1961年製のsurf greenカラーの経年変化を完全再現。(新品です)
彼にブルーやグリーンを吹かせたら右に出るビルダーは多分いない。超リアル。
しかもこれは噂なんだけど、ヘッドロゴは”fender”って書いちゃってるんだって。(ヘッドの写真は絶対に紹介しないんです)
イカれてるだろ。

これは例えばマルジェラから抜けたデザインチームのひとりがマルジェラのタグを付けて勝手にコレクションを展開しているようなもん。

でも本家よりも本家らしいのであればアリになるのがこの世界の魅力なのかも。

もうじきアメリカに行く用事があるので時間があったらアトリエに行ってみたいです。










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