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2014.08.04.
LA 6

本日は9月発売予定の”donkey ride trouser”をご紹介します。

スクリーンショット 2014-08-03 15.52.37
donkey ride trouser [design by ensou]
size / S , M , L
color / regular blue
price / 未定


以前、ensouのデザイナーとデニムの話の延長で"517"のカットの論議になりました。
「jane birkinやserge gainsbourgのような517の履き方がしたいけれど、我々が履くとワンクッションしてあの絶妙なカウボーイラインが出ない。」

517とは1971年にLevisよりリリースされたカウボーイのためのモデルです。
乗馬の際にパンツの裾がもたれてアクシデントになることを防ぐために、膝から裾に向かって若干広がるカットが特徴。
簡単に言えば”boots cut"なのでしょうが、517に関してはそんな簡単な言葉では語れない奥行きがあります。
立ち姿は一見ストレート。言われてみればややフレア。しかし歩いている姿や座って足を組んだ姿はまさにカウボーイシルエット。
ただし、これはクッションしない場合に限ることです。
janeや旦那のsergeがくるぶし丈で履いているジーパン(70~80年代のフォトで確認できます)は一つの極みであり、いつかこのスタイルをお店でも提案したいと考えていました。

しかし、足の長さに相当自信がないとくるぶし丈になる筈もなく、クッションしてただのストレートっていうか野暮くなって終了するんですよ。
さらにカットオフした場合もカウボーイラインが消え、これもまたストレートになって終了するっていう。

この悩みを今回解決に導いたのが、同じ悩みを持っていたensouのデザイナー。
彼は普段から自信の作るシャツやジャケットに対してボロボロのLevisを履いていることから、今回の話はかなり熱くなってくれました。

私の予想では古着の517をリメイクして解決させるのだと思っていましたが、
それは彼の中で全くおもしろくなかったんでしょうね。
今まで考えたことのなかった5ポケットを製作する意味。でも今回のプロジェクトがきっかけになって見えた、トライする価値とその切り口。
我々にロマンを与え続けるジーパンを作るのであれば、当時から変わらぬ工業的生産方法で解決することが彼の正義。

彼と私が納得した新しい生地と、納得したデニム工場で生産。
そしてアメリカ出国日の2日前、サンプルを持ってお店に来てくれました。
そこに在ったのはカッスカスのブルーが効いたカウボーイシルエットのジーパン。穿いた姿は紛れもないjaneのシルエット。大成功でした。

しかし彼はあまり浮かない様子で一言、「弱いですね」。
要はデニム自体の色が、雰囲気が、oldとも、newとも呼べないということでした。
でも私からすれば、新品として考えた時、vintage感をちゃんと捉えている非常に良く出来た1本で、このままリリースでも何も問題は無いように感じてたんですよ。

でも彼と相談した結果、何やら考えがあるらしく1日預けることに。
そして翌日また会って「こんな感じになりました」って見せてくれたのが驚愕のクオリティ。

スクリーンショット 2014-08-04 13.03.20
まず、全体の色味の雰囲気が前日のサンプルとは全くの別物。
使い古したような汚れすらも分からないレベルで相当手が加えられていました。

スクリーンショット 2014-08-04 13.03.56
片側のポケットは若干ずらされています。
そして古着の個体で良く目にする、アーキュ○イトステッチの飛び方や、洗濯を繰り返す中で丸まりやがて抜け落ちた赤タブ。
さらに今にも破れ落ちそうな裏返しに付けられた紙パッチ。

スクリーンショット 2014-08-04 13.04.25
チェーンステッチは解かれ、切りっぱなしになった裾を部分的に折り返しながらハンドで縢っています。

スクリーンショット 2014-08-04 13.04.45
一旦破かれたポケット口を再びステッチ。
そしてこの年代にありがちなヒッピーステッチも勿論ハンド。

スクリーンショット 2014-08-04 13.05.06
こちらも同じく一度破かれていますが、修正方法が左右で異なります。


このように、彼の拘りは結果的に”ハンドメイド”になってしまうのでしょう。
古着屋に行けば絶対にあるんだけど絶対に無い個体。
そしてデザイナーが提案する衝撃の販売条件。

”ON THE ROAD”

概要はこうです。
リリースの際、店頭に並んでいる状態は未完成であるということをまずはご理解ください。
経年変化を楽しむのは勿論穿き手ですが、デザイナーはその過程を実験と捉えています。
すなわち、半年後なのか、一年後なのか、良い頃合いを見計らってデザイナーにより再びデザインが行われます。

ON THE ROAD。完成に向かうのでは無く、道中を彷徨い続けるジーパン。


最後に、今回写真でご紹介しました仕様はまだテスト段階です。実際に店頭に並ぶ商品とは若干異なる場合がございます。
そして実際の古着を選ぶ感覚と同じように一点一点デザイン(ベースのシルエットとカラーは同じです)やプライスに差が出る予定です。
ウエストやレングスが合わない場合は、例えば生地を抜いたり足したり、ベストに近い状態にカスタムしてお渡しすることも現在検討しております。

何にせよリリースまでにまだ時間があるので、これからさらにオプションが追加されると思いますので、楽しみにしていてください。



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まとめ  
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