2013.08.01.
夏休み 1

アパートの一室でひっそりと営業している古いイタリアンロードを扱うお店に行きました。



マニアしか知らない最悪(最高)の立地条件。
お店というより完全に人ん家。
何故か不機嫌な店主。
そしてフレーム1本グレッグローレンプライス。
所謂「一見さんお断り」の条件を全て満たしているちょい怖なお店です。

しかし本物やでココ。

パーツとパーツを合わせるときに生まれがちな年代の矛盾に死ぬ程うるさくて、全てのパーツの歴史の辻褄が合致していないと、どんなに見た目は良くても美しくないんだって。

「※時代考証」ってやつね。

※映画や演劇などで、衣装・道具・装置などが、題材となった時代に合っているかどうかを考証すること。

これは実際ヴィンテージファッションの世界でもありそうなので、共感出来ました。
当時モノのパンツにはそれと同年代のジャケットを合わせるっちゅーことね。
例えば、40'sの501に合わせるデニムシャツは同じく40'sのロングホーンじゃなきゃだめ。50's以降のショートホーンでは辻褄が合わない。

いや、ねーわ。それはねーわ。失礼。
ファッションは歴史、文化を崩す着方の方が格好良いですからね。


とにかく、コンマ1秒を争う競技のために最高峰の素材、ビルダーによるフルハンドメイドのプロダクトは本当に美しいデザイン。

私のように完全ににわかファンでも、なんとなく私が好きなアーティスト物の服の背景と被る要素が多くて楽しかったですね。



眩し過ぎる照明の下、隅々までサービスの行き届いた接客に慣れてしまった我々現代人には少々手強い店のスタイルですが、
トレンドやコマーシャルに左右されない本当に必要な情報、そして一流品のみを非常に深い部分で提案してくれる貴重なお店です。


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